オーガニックコットンとベンガラ

ご注文いただいた服を製作しながら、いつものように新作を頭の中でつくっています。
オーガニックコットンのベルベット生地を、ベンガラという天然染料で染めた服をつくりたいと思っています。
ベンガラは土から取れる酸化鉄で、火に使わずに染められ色落ちや色褪せがほとんどない非常に優れた染料です。
ただ色の幅が狭く、いつも色がネックになりボツになっていました。
今回はオンラインショップに並べられるように必死のパッチで頭をぐるぐるさせています。

左上のベージュと右下のグレーはベンガラ染めです。
右上の青と左下の黒は化学染料です。
配色はこれで決まりそうです。

生地との対話とトライ&エラーを繰り返しながら、デザインを決め型紙を引き、強くイメージしながらサンプルを製作します。
長くて深いトンネルで小さな光が漏れる出口を淡々と探すような、そんな作業です。
もうすぐトンネルに行ってきます。

※オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培された綿花のことです。
農薬でたくさんの人が苦しんでいる問題を解決するためには、より多くの人がオーガニックコットンを選択することが重要です。
私もつくり手として責任感を持って選択したいと思っています。

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