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ご注文いただいていた染め直しが完成しました。左がBifore 右がAfter。2017年に再販したノーカラーワークジャケット/オーガニックコットンです。全体的にうっすらと色褪せていましたが、綺麗に色が入って良かったです。えーやんえーやん。ネームタグ取り忘れて一緒に染まりました。ごめんなさい。 2枚目は2018年に販売したスッテチガウンワンピース/オーガニックコットンです。ムラが目立ちましたが、分からないぐらい綺麗に色が入りました。 生地の状態も良く、みなさん綺麗に着てもらっていて嬉しいです。色落ちがないことが一番良いのですが、染め直しで再び繋がれるのも嬉しいことです。カミ・カツキhttps://kamikatsuki.com/  

それは急にやってきました。今まで気に入って着ていた服が突然に合わなくなった日。10年以上前、会社を辞めて京都の町家でひとり服づくりを始めて間もない頃。派手な柄物の服を好んで着用していたのですが、急にあれもこれも似合わなくなり、少し落ち込みながら藍染めの服を着るようになりました。ちょうど藍染めの服を製作し始めた頃で、それが私には想像以上にしっくりきました。こうして私は、あの危機を乗りきることができましたが、同じ思いをしている方は多いのではないでしょうか。あれから10年、その頃の服を引っ張り出して着てみると意外と良い感じな事に気が付きました。40代になった今、出番が多いのはやはり藍染めの服ですが、あの頃と同じ派手めの服が着られるようになったのは嬉しかったです。今では不要な服は販売したり、リサイクルしたりと方法は色々ありますが、気に入った服は10年ぐらい持っておくのもおすすめの方法です。また突然似合う日が来るかもしれません。ちなみに、あの日が来て以来制服のようになった袈裟パンツ。今も良く着ています。

ご注文いただいた服を製作しながら、いつものように新作を頭の中でつくっています。オーガニックコットンのベルベット生地を、ベンガラという天然染料で染めた服をつくりたいと思っています。ベンガラは土から取れる酸化鉄で、火に使わずに染められ色落ちや色褪せがほとんどない非常に優れた染料です。ただ色の幅が狭く、いつも色がネックになりボツになっていました。今回はオンラインショップに並べられるように必死のパッチで頭をぐるぐるさせています。 左上のベージュと右下のグレーはベンガラ染めです。右上の青と左下の黒は化学染料です。配色はこれで決まりそうです。生地との対話とトライ＆エラーを繰り返しながら、デザインを決め型紙を引き、強くイメージしながらサンプルを製作します。長くて深いトンネルで小さな光が漏れる出口を淡々と探すような、そんな作業です。もうすぐトンネルに行ってきます。※オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培された綿花のことです。農薬でたくさんの人が苦しんでいる問題を解決するためには、より多くの人がオーガニックコットンを選択することが重要です。私もつくり手として責任感を持って選択したいと思っています。

昨日、嬉しいメールが届きました。バクパンツC/黒色のご着用写真も一緒に。-------------------------------------------------------------------------------------------------綿はシルクと比べて張りがあるので、身体が大きく見える事を恐れていましたが、生地はしっかりしているのに軽くてスッキリとした感じがとても気に入ってます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 服をつくる時は、ゆったりしていても縦長に見えることを意識しているので、やはりこういうご意見は嬉しいです。 リラックス感もちゃんとしてる感もあって、服の合わせ方も素敵です。 服をつくっている割にはコーディネートの幅が狭い私は、お客さまの着こなしに驚かされることが多いです。完全に着る人に染まっている服を見ると、お腹のあたりがかゆくなるぐらい嬉しいです。同じ服でも捉え方は人それぞれなので、発見や刺激があり楽しいです。 そんなこんなで、みなさまのお声をお待ちしております。カミ・カツキ

ホームページをオープンしてから早1ヵ月。嬉しいメッセージが届きました。 --------------------------------------------------------------------------- 本日、袈裟パンツ受け取りました。 早速試着してみました！ 形も思った通りの綺麗さで、動きやすく、これからたくさん着たいと思います。 サイトで一目惚れしてから、再販を心待ちにしていた服なので本当に嬉しいです！ ありがとうございました。 気になる服がまだいろいろあるので、今度はボーナスの時期に(笑)、素敵な服を選ばせていただけたらと思います。 --------------------------------------------------------------------------- 受注生産でお待たせした上に、ずっと前からお待ちいただいていたことを知り、申し訳なく思いましたが、とても嬉しかったです。より良い服をつくる原動力になります。 メッセージありがとうございます。みなさまからのメッセージをお待ちしています。 カミ・カツキ

私のモノづくりの根源は10才頃に遡ります。ある日、お腹の中にブラックホールがあることを見つけ、そこから逃れるために毎日絵を描きました。絵を描いている時だけは、重苦しいブラックホールから解放され無になることができました。描き終えた時の解放感を味わいながら、私は生きていくためにモノづくりをしなければと思いました。なぜブラックホールができたのかは今も分かりませんが、これが私のモノづくりの根源です。そして30年経ち、色んな人のおかげで、私はブラックホールとうまく付き合うことができてきました。KAMIKATSUKIの四角いロゴマークの真ん中、青い丸はブラックホールを表しています。藍染に使う藍甕の中の藍液です。※ブラックホールは根源から20年後、濃紺色の底なしの湖だったことを理解しました。それは藍の液にとてもよく似ていました。今、ロゴマークにも表した藍染の再開を目指しています。色移り・色褪せのない吸い込まれるような美しい藍染の服をつくりたいと思っています。  カミ・カツキ

デザインは部分的に頭の中に映像として浮かびます。その映像はどこかで見たものなのか、見たものが繋がっただけなのか、天から降ってきたのか、全くわかりません。テレビで野球観戦をしている時も、仕事以外で誰かと話している時も、浮かんでくる映像をずっと追っています。共通するのは、これをやりたいのだという強い気持ちがある時はロングセラーになる場合が多いです。 新作も頭の中でつくっています。5パターンぐらいを同時進行でつくっています。ボツもたくさんあるので実際に形になるのかどうか分かりませんが、来年春の完成を目標にしています。KAMIKATSUKI の広がりを楽しみにしていてください。カミ・カツキ    

注文していた生地が今日届きました。手作業ということもあって毎回色味が若干違うこともあるのですが、とてもカッコイイ色に染めてくれました。手染めならではの色の深みや立体感が出ていました。明日からこの生地で縫製に入ります。そして、今日は嬉しいメールが届きました。写真のお洋服はバクバンツ/黒色のシルクバージョンと3色のシルクトップスです。どちらもCAUAC時代に販売していた洋服です。セットアップではないのですが、トップスとパンツがすごく合っていて、カッコイイのでブログに載せたいとお願いしてみました。OKありがとうございます。 カワイイです。みなさまからの「買ったの着てるよメール」をお待ちしております。 カミ・カツキ